2013年04月06日

コミュニケーション能力というダブルバインド


「わかりあえないことから」(平田オリザ 講談社新書)


「かかわり方向日葵纖體美容のまなび方」(西村佳哲 筑摩書房)

この2冊。
コミュニケーション、場のチカラを仕事にする人は、
かなり読んでおきたい本。

僕もまだ途中なのだけど、
世の中への切り口が鋭すぎて、
切り傷だらけになりそうな本。

「わかりあえないことから」の冒頭、

会社におけるダブルバインド(二重拘束説)
の話が出てくる。

「わが社は社員の自主性を重んじる」
と常日頃言われ、あるいは、何かの案件について上司に相談に行くと、
「そんなことも自分で判断できんのか?いちいち相談に来るな!」
と言われながら、いったん事故が起こると
「重要な案件はなんでもきちんと上司に報告しろ。なんで相談しなかったんだ」と怒られる。

このようなコミュニケーションが続くと、
完全に精神的に参ってしまうと言うのだ。

著者は、現代社会が壮大なダブルバインドの中にいると言う。
特に大学生の就職戦線がそうだ。

~~~ここから一部抜粋

大学生に求められるコミュニケーション能力は「異文化理解能力」である。
これは、異なる文化、異なる価値観をもった人に対しても、
きちんと自分の主張を伝えることができる。
文化的な背景の違う人の意見も、その背景(コンテクスト)を理解し、
時間をかけて説得・納得し、妥協点を見出すことができる。
そしてそのような能力を以て、グローバルな経済環境でも、
存分に力を発揮することができる。

なんと、素晴らしい能力。
たしかにこんな人材が向日葵纖體美容企業に入ったら活躍できるだろうし、
そんな人材を育てていかなくてはならない。

しかし、実は
日本企業は人事採用にあたって、
自分たちも気がつかないうちにもうひとつの能力を学生には求めているのだという。

それは
「上司の意図を察して機敏に行動する」
「会議の空気を読んで反対意見は言わない」
「輪を乱さない」
といった日本社会における従来型の「コミュニケーション能力」だ。

いま、就職活動している学生たちは
あきらかにこの2つの矛盾した「コミュニケーション能力」を
同時に要求されている。
そして何より始末に悪いのは、これを要求している側がその矛盾に気がついていない点だ。

~~~ここまで一部抜粋「わかりあえないことから」より

こ、これはヤバいです。
就活で精神的ダメージを受ける原因はここにもかなりあるのではないかと思いました。

そして、
「かかわり方のまなび方」(西村佳哲 筑摩書房)
の102ページ、音楽をつかったワークショップを行う
野村誠さんへのインタビューで衝撃の事実。

ワークショップでは、「場のチカラ」に
ある程度ゆだねるというか、
参加者ひとりひとりがつくる場によって、
様々な相互作用が起こり、変化していくのが面白いところだ。

野村さんも
高齢者たちの集まりなどでやるときには
意識的に頼りなさそうにしているのだという
そうすると、「この人、頼りなさそうだから、ワシラがやらなきゃな」
というように主体性が発揮されてくるのだという。

しかし、それが学校の先生の場合はちょっと違うのだという。

~~~ここから引用
ただ、たとえば参加者が学校の先生たちだと、頼りなさそうにしていると、
その集まりの中の誰かが代わりに仕切ろうとし始めるんですよね。
で、そのリードに任せてみると、すごくつ向日葵纖體美容まらなくまとまってゆく、
というのを何度か体験したので、学校の先生を対象にやる時は、
頼りない感じを少なくするようにしています。

あんなに仕切るのが好きで、かつコラボレートするのが
苦手な人たちは他に見たことがない。
仕切り屋さんが何人も出てきてくれればまだいいんですけど、
一人が仕切り始めたらその人に任せるというルールを持っているみたいで。

もちろん全ての先生がそういうわけではありませんが、傾向は非常に強い。
だから仕切るためにではないけど、その場の権力者は僕であるということを
ちゃんと示さないと、先生たちが参加者として対等な関係に入れない。

~~~ここまで引用

なんと!!

と思った。
つまり、「空気を読む」若者たちは、
当然、空気を読まなければいけないような状況(⇒つまり「場」)
によって輩出されているし、
その要因は、その「場」を仕切っている学校の先生によって、プロデュースされているのだ。

そのように育てられてきた若者が
「会議では自分の意見を主張し、場に貢献することが必要だ」
といくら言っても、実感を伴って理解されるのは非常に時間がかかるのだろう。

若者が就職活動に苦労する理由のひとつはここにある。
そして、なおかつ、入社後もこのコミュニケーション能力のダブルバインド(ジレンマ)
に苦しみ続けるのだ。

そうすると、
本来身に付けるべき「コミュニケーション能力」は
「場」をとらえる力:仕切る人は誰か?と判断するのではなく、今の会議がどんな空気になっているか?
「場」に貢献する力:その「場」の空気を変えていく、あるいは創っていくために自分ができることをする
という2つのチカラ。

そして、「リーダーシップ」とは、
場を構成していく、プロデュースしていく力であって、
仕切る力ではないということになるのだろう。

なるほど。
だんだんわかってきたぞ。

おそらくはこれを大学生のかなり早い段階で
やっていく必要があるのだろう。

いや、本当は
小学生、中学生、高校生の時に、
「場」をとられ、「場」に貢献する力を磨いておく必要がすごくある。

そんなことができる塾があると、すごくいいなあと思う。
内野駅前寺子屋「野山塾」
ただいまチラシ作成中です。

もうしばらくお待ちください。


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